春から初夏によく流行します。1才以上の乳幼児がよく罹ります。
hMPV(ヒトメタニューモウイルス)というウイルスです。2001年にオランダの乳幼児の呼吸器感染症より発見され、日本でも2003年に流行していることが北海道大学小児科および、当院鈴木小児科の患児で確認されました。
鼻汁、咳、38.5℃~39.5℃の発熱が4~5日続きます。
咳のための睡眠障害、食欲低下、時には中耳炎併発などの臨床症状が出ます。咳が昼でも強く、高熱が続く場合は、胸部のレントゲン撮影で気管支肺炎の陰影が出ることが多いです。しかし症状が軽く、かぜ症状で終わる人も多いです。