5~6歳を過ぎても月に数回以上おねしょが続く場合を夜尿症と言います。
「おねしょはそのうち治るだろう」「恥ずかしい」「隠したい」と思う保護者が少なくないため放置されやすいのが現状です。
おねしょはありふれた子どもの症状で、性格やしつけとは関係ありません。大切なことは「あせらない」「おこらない」「くらべない」「起こさない」です。
適切な診断・治療を受けることで2~3倍治る率が高くなります。
まずは夜尿の程度に関わらず、ご気軽にご相談ください。(夜尿に加えて昼間の尿漏れや便が漏れたりすることがあれば、まれに他の原因がある可能性もあるので早めの受診をお勧めします。)
夜に眠っている間に作られる尿量と尿を貯める膀胱(器)の大きさのバランスがうまく取れていないと起こります。
治療の基本は生活改善です。
夜に作られる尿を少なくします。
専用の尿パットにおねしょをするとセンサーが感知し、音や振動で本人に認知させ繰り返すことで膀胱が大きくなり、尿を貯めれるようになります。アラーム療法はすぐに効果があらわれにくいため、3か月くらいは継続してみましょう。そのためご家族や本人の「治したい」「治してあげたい」という強い気持ちが必要になります。当院でも夜尿が治った患者さんから喜びのメッセージが届いています。今でも5~6人の方が行っています。(自費)
◆アラーム療法当院使用者の声
夜尿が治るまでにかかる時間は個々の子どもさんで異なりますが、1日も早く卒業できるよう一緒に頑張っていきましょう。